玉ねぎの皮で、刺し子用の晒を染めました。
玉ねぎの皮で染め物
刺し子のふきんを縫っていて、白い晒だけじゃなくて色が付いた晒なら、生成りの糸も使えるなぁとか、ちょっとオシャレっぽいなぁと思いました。
市販の色付き晒を見てみると、ちょっとお高い。
私が今使っている晒はタダ。数十年前の残りなのです。
でも残りはわずか。試しに自分で染めてみよう!と思い、ネットでいろいろ調べてみました。
多くの先輩方が画像付きで教えてくださいます。そんな中でも、家にあるものでできる「玉ねぎの皮」で染めてみることにしました。
材料と道具
用意した材料
・刺し子ふきん用に切った晒
・玉ねぎの皮 3個分
・焼きミョウバン 大さじ山盛り2杯
使った道具
・ホーロー鍋 2個
・菜箸
・だしパック
・ゴム手袋
煮出す
ホーロー鍋に水を1リットル入れてわかして、そこに玉ねぎの皮3個分を入れました。後始末をラクにしたいので、だしパック2枚に入れました。
入れた瞬間から茶色になってきます。
10分間、弱火で煮出しました。
なんか、見たことがある光景…。なんだっけ。
(以前作ってた、玉ねぎの皮茶だ!これを麦茶代わりに飲んでました。)
晒を入れる
前日に洗ってのりを落とし、一晩水通しした晒を、軽く絞って入れます。
たたんだままじゃなくて、ほわっとふわっと入れるのがムラにならないコツのようです。
煮る
布巾2枚分の晒を入れるとギリギリでした。
1リットルだとこのくらいが限界かと思いました。
弱火で30分、時々揺すったり返したりしながら煮ました。
媒染液は焼きミョウバンで
「媒染液」とは初めて聞く言葉です。
生地に染料をくっつける液体のことだそう。
フィキサチーフのような「定着液」の布版なのですね。
玉ねぎの皮を煮出しているのとは違うホーロー鍋に、布が浸りそうな分量の水を入れて、焼ミョウバンを入れて温めて溶かしました。
1リットルの水に、焼きミョウバンを大さじ山盛り2杯入れました。
30分間晒を浸けたお鍋。
そこに溶かした焼ミョウバンを入れました。
すると、鮮やかな黄色になりました!!
びっくり!
15分そのまま置きました。時々返したりしながら。
すすいで干す
何度も水を変えて濯いで、軽く絞ったところ。
手が荒れそうだったので、ゴム手袋して洗いました。
晒は濃い黄色になりました!
陰干しする
洗面所に陰干ししました。
アイロンをかける
ほぼ乾いてから、アイロンをかけました。
欲しかった濃いカラシ色になった!
シミ部分は濃くなった
古い晒なので、所々シミがあったらしく、濃く染まったところもありました。
2枚のうち、シミが目立つほうは一目刺しに使えばいいかなと思いました。
染めあがった色
カラーコードを合わせて見ると、「#FDBE17」がいちばん近いかも。
手元にあった糸を合わせてみました。
ユザワヤの「刺し子糸115番」の色目がいちばん近いと感じました。
しっかりとしたカラシ色です。
秋の柄を刺したかったので、これに茶色やくすんだ緑色を合わせたいと思いました。
生地の縮み
洗って、染めて、洗って、干して、横(晒の耳方向)は0.5センチ、縦は1センチ強縮みました。
今までは晒を裁ってすぐにふきんに仕立てて、刺し子を刺していたので、こんなに一方向だけ縮むとは思いませんでした。新たな発見です。
今度染めてから刺し子をするときは、縦を1.5センチから2センチ長く裁つといいかと思いました。
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