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無水なべを見つけたので使ってみた

料理

2年ほど前のことです。

納戸の片付けをしていたら、大きくて重たいお鍋を見つけました。

KINGの無水鍋

シンプルですごーく重たいお鍋です。

28センチくらいの大きな両手鍋と、20センチくらいの片手鍋でした。

ふたには王様のマークが刻印されています。

洗ってみる

片手鍋の方は一度も使ってないようでビニール袋に入ったままです。

両手鍋の方は使ったことがあるようで、火にかけた跡がありました。

タグも説明書も付いていなかったので、王様の絵をGoogle lensで検索するとKINGというシリーズの無水鍋だとわかりました。

最近のものは取っ手まで金属みたいですが、家にあったものはプラスチックの持ち手が付いています。

お手入れ方法を調べると、ガシガシ洗って良いそうです。

ずっと納戸に放置されていたので、クレンザーをつけた金属タワシでゴシゴシ洗いました。

使ってみる

今まで深めのテフロンフライパンで作っていたいりどり。

普通のお鍋だと鶏肉がくっついてしまうので、テフロン加工してある深めのフライパンで作っていました。

見つけた無水鍋のお手入れ方法を調べていると、予熱をしっかりすればくっつかないと書いてありました。

へー。ホントかなぁ。

やってみました!

作っているところの写真がないのですが、このいりどりを無水鍋で作りました。

里芋を入れたので、まったくの無水ではなくて少なめのだし汁を使いましたが、炒めた鶏肉がくっつきませんでした!

オーブン風に

ふたを下にして、オーブン風にも使えるようです。

ふたも予熱すればくっつかないんですよ。

オーブンと違うのは上火がないこと。

でも、ふたはフライパンほどの高さがあるので、焼き目を付けることもできます。

表裏に焼き目を付けてから、中まで火を通します。

塩コショウで下味を付けた骨付き鶏モモ肉も、しっかり中まで火が通って、ローストチキンができました。

今までオーブンレンジで調理していましたが、結構長い時間電子レンジが使えなくて不便でした。これなら後半はガス火も消して余熱で調理でき、電子レンジも使えてよかったです。

基本的な使い方

無水鍋の基本の使い方をまとめてみます。

予熱

弱めの中火にかけて予熱します。

油は引かずに、そのまま2分くらい我慢します。

お鍋に水滴を落とした時に、水玉になってコロコロと転がったら予熱完了です。

私は、手に水を付けて垂らしています。

炒める・焼き目をつける

少量の油を引いて、お肉を炒めたり焼き目を付けたりします。

私は、鶏肉の皮の方を焼くときは油を引きません。

重ならないようにお肉を入れて、ちょっと待ちます。

テフロンと違ってスルスル滑りませんが、ちょっと焼けると剥がれます。

ひっくり返してもう片面もちょっと待ってから動かすようにします。

調理中は少しくっついたようになりますが、完成した時には離れていますし焦げ付くこともありませんでした。

煮る

水分の多い野菜は液体の調味料(お酒や醤油など)を入れて混ぜるだけで煮ることができました。少量の水やだし汁を入れれば、肉じゃがやカレーはほとんど無水でできます。

ただ、カボチャや里芋は普段の半分程度のだし汁を入れた方がいいと感じました。

無水でも素材の水分で火は通るのですが、パサパサすることが多く、しっとりが好きな私には合いませんでした。

ふたをする

食材と調味料を入れたら混ぜます。

それからふたをして、中火のまま待ちます。

ふたと本体の合わせ目に、水がプクプク出てきたら弱火にします。

材料の水分が少なくてプクプクがわかりにくい時は、ふたを少し左右に回してみます。中の水蒸気がふたと本体の合わせ目に行き渡ると、ふたが軽く回せるので目安になります。

これがシール材の役割をして、密閉されるそうです。ウォーターシールというそうです。

途中で返す

煮汁が少ないので、途中で食材の上下を返します。

下の方にある食材だけ味が濃くなってしまうからです。

私は圧力鍋も使いますが、圧力鍋と違って無水鍋はいつでもふたを開けられます。

煮え具合をみたり味見ができるのが無水鍋の良いところ。

食材を返したらまたふたをして中火にし、ウォーターシールができたら弱火にします。

できあがり

私はもう少し煮たいな、というくらいで一度返してから火を止めます。

余熱を使えば光熱費の節約にもなります。

煮汁を絡めたい料理の時は、面倒でも具材だけ取り出して煮汁だけ煮詰めます。

あとは具材を戻して絡めれば完成です。

洗い物

お鍋が手でさわれるくらいの温かさの時に洗うのが一番楽に落とせます。

サッとスクレーパーで汚れを取ってから、スポンジで洗っています。

汚れがひどい時は、油分を洗剤で落とした後に、スチールウールにクレンザーをつけてガシガシ洗います。これが気持ちいい!

でも、お鍋の内側だけです。外側は鏡面仕上げなので傷をつけたらもったいない。

洗ったあとは、水を切ってから一晩乾かしてしまうようにしています。

無水鍋の欠点

とても便利な無水鍋ですが、欠点もあります。

重い

大きな両手鍋は、たぶん2キロ以上あります。

収納場所も限られます。

危ないので、絶対に吊り戸棚には入れられません。

熱い

うちの無水鍋は持ち手がプラスチックなので熱くないですが、最近のものは一体型みたいで鍋つかみが必要なようです。

つい持ち手以外に触れた時に、ドキッと胸が痛くなるほど熱かったので驚きました。

コンロ周りが汚れる

お鍋の中の水分が多すぎると、ふたと本体の間からどんどん熱い水蒸気がお湯になって垂れてきます。ほぼ水なので、温かいうちに拭けばかえって油汚れが落ちていいのですが。

お湯をたっぷり使って茹でる時は、ふたをしない方がいいみたい。

料理の幅が広がる

とはいえ、すぐに温まるし冷めにくい無水鍋は、私にはとても使い勝手が良かったのです。

圧力鍋と使い分け

もともと、うちには義母が使っていた普通のアルマイトのお鍋がたくさんたーくさんありました。でも、どれも焦げていたりへこんでいたり。

すぐに焦げついて、豚の角煮とかイワシの梅煮とかがうまく作れなかったのです。

そんな時、夫が圧力鍋を買ってくれました。

イワシは骨ごと食べられるし、角煮はほろほろです。

後から見つけた無水鍋と、圧力鍋と、作る料理によって使い分けることにしました。おかげで私の料理のレパートリーはものすごく広がったのです!

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